AndroidはHTML5の夢を見るか

Life is beautiful: GoogleのAndroid向けのアプリビジネスはなぜ魅力的ではないか?
WebKit搭載の携帯が普及すればネイティブアプリなんて不要だから携帯アプリはHTML5+JavaScriptでいいんじゃね的な話。
まあある程度はそうだと思う。AndroidもiPhoneも最大公約数的に対応できるんだから、Androidで言うところのActivityに相当する部分はある程度それで足りる。
iPhoneが出て、Androidが出て、PalmPreが出て、みんなWebKitで遠からずHTML5のパラダイス。ずっと言われてきたことだしそれはそれであるだろう。


ただ留意しておくべき点はいくつかある。
iPhoneの初期構想はまさにそれ一本でサードパーティのネイティブアプリとか一切考えないHTMLパラダイス前提だった。フル機能のPCサイトがそのまま見られます。HTMLが最強の共通プラットフォームです。そんな感じ。
でもこれ、ぶっちゃけこけたよね。現実としてiPhoneはネイティブアプリの方向に大きく舵を切ることになった。PalmPreがどこに向かうのかは知らない。ともあれ結果だけ見ると、フル機能のブラウザを載せてPCサイトをそのまま見せて全部まかなうというのは端的に言ってダメだった。ネイティブアプリ書かせた方が色んな意味で生産性が良かった。よね。Appleの中の人はこの辺色々総括してるんだろうけど周囲の人はあんまり総括しない。わけわからんとしゃべってんのかしらん。はて、何故ネイティブアプリを書く方がましだったんだろう。
簡単に思いつくのがいくつかある。
まず見づらかった。マルチタッチ!ピンチ!イノベーション!おしゃれ!特許!さすがジョブス様!最強!とか言ってみたところで、明らかに拡大縮小したり横スクロールしたりしなきゃいけない時点でインターフェースとして終わってる。これCPUが早くなろうがメモリが多くなろうが解像度が高くなろうがどうしようもない、人間が片手で持てるサイズは(プロジェクターとか網膜投影とかしないなら)たかが知れとるんだから。PC上と比べてもの凄く劣化したエクスペリエンスか、もしくは結局専用サイトが必要になる。
で二点目。Appleは初期iPhoneの頃に「iPhone向けサイトのガイドライン」みたいなのを配ってた。まあPCサイトをそのまま見るのが無理な自覚はあったんだろう。が、実際問題プレHTML5な世界でAjaxだけで頑張って下さいねみたいなのは生産性として現実的じゃなかった。じゃあHTML5で書けばいいのかというと、PCの方はフルHTML5なサイトなんて無理だよね、IEが駆逐出来るアテないんだから。とすると実質iPhone専用にHTML5なサイトを作るわけだ。なんだそれ単にもの凄い非生産的な環境でアプリ1個専用のを書かされてんじゃん。
三点目。HTMLで出来ないことが意外と多かった。iPhoneだと単純に処理性能的なものが問題になった。Androidはもっと踏み込んでるけど後述。
そんなわけでネイティブアプリを解禁してみたら大ブレイクみたいな話だわな。
一方、Andriodについては割とビジョンは明確だと思う。Activityはともかく、それ以外の機能は割とHTMLで不可能な機能を重点的に備えてる。サービスとかガジェットとか電力的な問題なんかもあるのでHTML+JavaScriptでは難しい。この辺棲み分けをきちんと考えておけばAndroidアプリはそこそこ生き残ると思う。ところで拙作Androidアプリは明らかにAjaxで可能なアプリなので淘汰される部類。
実際のところHTMLパラダイスになるのかどうかは分からない。変な話だけどフル機能のPC版Java Web Startとかが携帯に移植されたりするとぶっちゃけそれでもいいわけじゃん。大切なのはプラットフォームの共通性であって、HTMLそのものではない。まあ現実として今みんな手元にHTML環境があるよねってだけの話。一方でiPhoneとAndroidとだけ残るみたいな状態になったら、案件によっては専用アプリを2本書いた方がHTML5でAjaxガリガリ書くより話が早いねみたいなことになる可能性もある。
とは言うものの、Symbian様とかいるわけだから、大筋では「最大公約数狙うならHTML5で頑張るのがいいよね」みたいなのには同意でありますよ。というかぶっちゃけガラケーサイトで言うところのXHTML Basic的なもの+J2ME的なものの次世代版がWebKit向けサイトって感じに考えてもいいんじゃないですかね。そのシフト敷いてれば最悪でも全くのババを引くことはないと思う。
なんかこう「iアプリとかBREWとか別々にゲームリリースしてたら大変だからFlashLiteでカジュアルゲーム出します」的なものに通じるみたいな。
最近微妙に気になる動きとしては、GoogleのChromeOSとか、あとAppleがタブレット出すんじゃないかってアレ。これって上で書いたところの「画面小さいからPCサイトきついお」ってのに対する解決なんだろうかと思っちゃったりしてるんだろうけどその辺どうなんだろ。もしそうなら猛烈に間違った方向に向かってる予感がひしひしとする。
特にChromeOSがどこに向かってるのか分からん。多分モノとしては本気でChromeとGearsだけ動く環境みたいなことになるんだろうけど。
ウェブ専用コンソールと想定して売り出したNetbookがウェブ専用コンソールとしては大コケしたという現実は踏まえておいた方がいいんではないですかねみたいな。
で、なんか知らんが上の記事にTB打ってもリジェクトされたんでここで一人でつぶやいておくことにする。

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